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2011年8月15日(月)23:41[ 子どもの人権 ]

被災地の子どもたちに対する法的支援

東日本大震災の被災地の子どもたちの法的支援の必要性について調査するため、8月9日〜10日に、岩手と宮城両県に行ってきました。
日本ユニセフ協会が行う被災地支援プロジェクトの一環として、日本ユニセフ協会から個人的に依頼を受けて、職員の方と一緒に行ったものです。

折しも、全国的に猛暑が復活した時期でしたが、被災地にも真夏の太陽が照りつけていました。

9日は朝6時半に盛岡のホテルを出発して、大船渡→陸前高田→気仙沼→仙台を回り、10日は朝6時50分に仙台のホテルを出発して女川に行くという強行軍でした。
目的は、被災地自治体にある児童養護施設や市・町の福祉課や教育委員会を訪問して、子どもやその支援者に対する法的支援のあり方を探ることです。

私が被災地を訪れたのは、4か月前の4月9日〜11日、東京の弁護士有志約10人によるボランティアで、大槌、山田、宮古の避難所での巡回法律相談を実施したとき以来、2度目です。
その時と今回とで、訪問した地域は異なりますが、でも、被災地の全体的な印象として言うと、この4か月で瓦礫の撤去が「進んだ」と見るのか、「全く進んでいない」と見るのか、なんとも表現が難しいなあと思っています。
岩手県と宮城県とで瓦礫の撤去状況は違いますし(岩手の方が進んでいる)、個々の地域を4か月前と今とで比較するならば(もし、写真を並べて比べることができるならば)、確実に、変化はしているのでしょう。
しかし、全体的な印象で言うと、いまだ津波の爪痕が生々しく残っていて、復興にはほど遠いのではないかと途方にくれるような気持ちになりました。
そんな中、津波が洗っていった大地に、雑草が青々と茂っている様子は、4か月前からの大きな変化に見えました。人間の命のはかなさと、自然のたくましさを感じ、複雑な思いでした。

今回の訪問の目的である子どもの問題について言うと、被災地では、子どもの成長発達権を保障することが難しい状況にあります。市町村レベルでは、その地域の子どもたちを守っていこうという必死の思いで、日夜努力しておられることは伝わってくるのですが、いかんせん、市町村の力だけで子どもにとって必要な施策を実現することは、人的にも財政的にもできません。外部から、弁護士が支援してくれるならとてもありがたいという反応でした。

例えば、岩手県の気仙地区は、震災孤児が40人以上、遺児が140人以上いるのですが、地区担当の児童福祉司は1人しかいないそうです。児童相談所の児童福祉司は、被災前から、虐待対応などで大忙しで、1人1人の子どもに対するきめ細やかな対応が難しかったはずなのに、それに加えて、孤児・遺児の把握、養育状況の調査、また、親は亡くしていなくても壮絶な津波体験によるトラウマで心のケアをしている子どもたち、親の生活が立ちゆかなくなったために、親の不安定さを反映してしまって問題行動が出てき始めた子どもたちなどに対するケアも、本当は児童相談所がやるべき仕事です。しかし、到底、1人でできるはずがありません。しかし、児童相談所は県の管轄です。市町村レベルでは対応できません。
少し前、日弁連は、被災地の子どもたちの問題について厚労省と協議をし、私も参加しました。その場では、児童相談所がすべての孤児に面談調査して、養育環境の調査をしたと言っていました。厚労省が言っていたことと、今回聞いたことは、話の大筋で齟齬するわけではないのですが、しかし、被災地の切実感は、やはり国と話していると実感できませんでした。

被災地の弁護士会は、市町村のレベルまで自治体を訪ね歩いて、子どもやその周辺の人たち(福祉関係者や教育関係者)に対する法的支援としてどのようなことが望まれているかということを調査する余裕はないと思われますし、現に、できてはいないようです(これは決して非難しているわけではなく、被災地の弁護士はそれこそ日夜奮闘しておられるのはよく分かっています)。
しかし、厚労省や県のレベルで聞く情報と被災地自治体の最前線で働いている市町村の役所の方々から聞く話とでは、やはりリアリテイや切実さに温度差があると改めて思いました。
やはり被災地支援も現場主義が大切ですね。

これから、個人として、また、日弁連子どもの権利委員会として、何ができるのかを改めて考えたいと思います。
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2011年8月15日(月)23:29[ メッセージ ]

東日本大震災

最後の記事は、東日本大震災の2日前だったんだなあ・・・

今さらですが、亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災され、今なお困難や苦しみの中にある全ての方々に対してお見舞い申し上げます。

震災後、被災地にボランテイアに行ったり、東京の赤坂プリンスホテルで、避難してきた子どもたちのために、東京弁護士会が学習室を運営するのに関わったり、被災地の子どもたちのために必要な支援のあり方を検討して関係機関と協議したり、いろいろと活動はしていたのですが、とても、記事を書く気にはなれませんでした。
本当は、自分が見たものをきちんと言葉で伝えて、われわれ一人一人に何ができるかを考えるための問題提起をすべきだったのだろうけれども、きちんと文章にするのはかなり時間のかかることで、その余裕がありませんでした。

次の記事で、最近感じたことについて、書いてみたいと思います。
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2011年3月9日(水)09:22[ 子どもの人権 ]

初の単著本が出ました!!

遅ればせながらご報告致します。

2月4日に、拙著「弁護人・付添人のための少年事件実務の手引き」がぎょうせいから出版されました。

東京弁護士会の会長選挙の日に、弁護士会館で初売り!!

これまで、共著や分担執筆で何冊かの本は書かせて頂いたことがありますが、単著は初めて。
執筆は予想以上に大変でしたが、すべてを自分の文章で書かせてもらえるって、素敵です。もちろん、書いたことの責任を引き受けなければならないということは、とても重いことですが・・・

執筆の機会を与えてくださった出版社の方や、出版社に紹介してくださった会派の先輩には大変感謝しております。
そして、遅々として進まない原稿を厳しく督促してくださった編集者の方にも。

弁護士向けの実務書ではありますが、ロースクール生や法学部学生にも読んで頂きたいし、コラムや児童精神科医高岡健先生へのインタビューなど部分的には、法的知識はなくても少年事件に関心のある方には読んで頂きたい内容になっています。

自分自身が宣伝する前に、すでに、ツイッターで「評判に違わず実に優れている」などとつぶやいてくださる方がいらして(全然面識のない方です)、感激しております!!

そして、なんと発売1か月強にて、増刷が決定したそうです!!
民事分野と違って、弁護士業務の中でも地味な分野なので、どれだけ売れるか心配でしたが、率直に嬉しいです

みなさまも、ぜひ、お買い求めください!!
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2011年1月1日(土)23:57[ メッセージ ]

謹賀新年

みなさま、あけましておめでとうございます。
東京の元旦は、空気は冷たいものの、お天気がよくて、清々しかったです。

さて、この三が日、私は、初の単著本の最終校正に追われています(汗)
4日には出版社に校正済みのゲラを渡さなければなりません。

詳細は、出版日が近くなりましたら、また、お知らせいたします。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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2010年12月20日(月)21:40[ 子どもの人権 ]

「もがれた翼」で「女優」復帰します!!

以前からたびたび書いていることですが、非行を犯したとして家庭裁判所で審判を受ける間、少年鑑別所に収容された少年は、弁護士を付添人として選任する権利がありますが、少年は、通常は、お金を持っていませんから、私選で弁護士に依頼する「権利」は絵に描いた餅です。
それは、不合理ではないでしょうか?
成人であれば、起訴されて裁判を受ける被告人の98%は弁護人が選任され、その多くは国選弁護人です。
少年にも、国費で弁護士付添人が選任される権利を保障すべきではないでしょうか?

でも、そもそも「付添人」という言葉自体、なかなか法律関係者以外に分かってもらうことが難しいので、地道な広報活動を続けているところです。

ということで、日弁連と東京三弁護士会と関弁連共催の全面的国選付添人制度の実現を求めるシンポジウムを開催致します。
その中で、東弁の伝統ある「もがれた翼」劇団による特別公演「扉を開いて」も上演します。

日時 2011年1月29日(土)午後1時30分〜5時
場所 日本教育会館一ツ橋ホール
   (東京都千代田区一ツ橋2-6-2)

詳しいご案内は、日弁連のHPをご覧ください。
  ↓
こちら
 
日弁連の仕事が忙しくて、練習をする時間がとれないので、ここ2年ほど、舞台から遠ざかっていた川村が、久々に「女優」復帰します!!
かつては、「あばずれ虐待母」役が好評を博した(?)こともありましたが、今年は??
花束を持って駆けつけてくれ・・・などとは言いませんので(笑)、ぜひ、会場を埋めてください。

少しでもご関心を持ってもらえるようであれば、ぜひ、会場に足をお運びください。
お待ちしています。
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